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2004.08.10

ブレッソン氏 死去の件

 速報を読んだときから書きっぱなしとなってしまいましたが、正直驚きました。
1)(失礼ながら)存命だったこと
2)シラク仏首相までがその死にコメントしていたこと
3)その代表作「決定的瞬間」は絶版写真集としてとても高価なものになってしまっていたこと

 ブレッソンさんって、ライカが好きな人には「神様」みたいな人でしたよね。私も彼の写真集は2冊持っています(「"A Propos De Paris "」「"Europeans" 」)
 ライカに50ミリ、モノクロを詰めての撮影。構図へとことんこだわる。しかも、自然な一瞬の表情を的確に捉える。結構ストイックな撮影になることが多く、「うわ、これは大変」と思ったことが良くあります。撮影後はヘトヘトになっていたこともあります。そしてプリントもまた独特のやり方でしたね。また、彼に真似てライカをあと塗りする人が増えたとか。(わたしも自分の生まれ年のM4を落としてしまったとき、凹みを直す「ついで」にあと塗り-黒-を敢行しました)今販売中のMPの黒も、塗装は剥がれやすい「ペイント」ですが、それもブレッソンさんの影響大ですね。

 ブレッソンさんの言葉にこんなのがあるそうです。
「写真を撮るに際しては、常に対象と自己に対して、最大の尊敬を払わなければならない。それは生き方そのものなのである」

 
 彼の「人となり」を表す、強い言葉だと思いました。

 おそらく世界中で彼の「回顧展」があるでしょう。そういえば去年、東京駅大丸で「キャパ展」を見に行ったとき、彼が地雷で吹き飛ぶ少し前に最後に撮影した写真というものが公開されていました。ブレッソンさんは晩年、絵画の世界に入ってしまっていましたが、彼が最後に写した写真はどんなものだったんでしょうね。

 心よりご冥福をお祈りします。

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コメント

私はこの方を存じませんが、
最後にチョロっと出てきたロバート・キャパは
大好きな写真家です。

彼の戦争写真は、その悲惨さだけではなくて背景に
なにがあるのかを考えさせられますよね。
普通の民衆の写真は、表情からあふれ出てくる
その人たちの思いが伝わるような感じです。

ロバート・キャパの写真集は持っていませんが、
よく洋書屋さんにいくと立ち見してたりします。

投稿: poncci | 2004.08.12 09:18

poncciさん こんにちは。
ロバード・キャパの写真は「ノルマンディー上陸」や「スペイン内戦」という断片的な事しか知らなかったのですが、写真展に行って感動しましたよ。
大丸の開店は朝10時なのですが9時半頃から待っていて、会場には一番乗りしてしまいました(笑)13時頃までずーーーと居ましたね。初めての経験です。
私にとっては無名のいくつかの写真にでてくるヨーロッパの人々や兵士の姿には50年以上経っているのにもかかわらず存在感(ライブ感?)を凄く感じました。あんな写真は何時になったら撮れるのかなぁ。
ご本人自体はやはり個性的な方だったみたいですが、写真集は是非一冊、お手元に置いてください。

投稿: tomizo | 2004.08.13 08:19

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