Google脳
2月22日の読売新聞夕刊「水曜時評」というコラムで、東京大学社会学の北田助教授が「じわじわ広がる『グーグル脳』」という記事を寄稿していました。
なんでも、とある記事でグーグル社の社長がジョークで「検索エンジンを脳に移植した人間を“試作”した」ことを読んだ筆者が、「私たちはある意味で『グーグル脳』を手に入れつつある」とし、大学教員共通の悩みの種を告白しています。
学生レポートを採点していると、キーワードをグーグルで検索し、それを何とか組み合わせて論文らしきものにする、というパターンが少なくない。
おおかたの場合、あまりに難解で抽象的な文言が見当たるために教員サイドが検索し「悪事」がバレるのだが、なかには微妙に文章を幼稚化するという巧妙なものもある。
~2006年2月22日読売新聞夕刊「水曜時評」より~
おお、わざと幼稚化ですか。。凄いテクニック。
この後が実は気になったところです。筆者は「もしかすると会社の企画書でも同様のことがあるのではないか?」と疑問を投げかけています。「ネット上で検索して、それをコピペ。それで企画書をお手軽に作っているのではないか」ということを指摘しています。そして筆者は「私たちの『脳』はじわじわとグーグル化されつつある」と警鐘を鳴らしています。
たしかに、最近社内でもネットで探してきた内容をつぎはぎして一つの文章に仕立ててしまう人が増えたような気がします。
「です・ます」調だったのが、「だ・で」調にいきなりなっていたり。。。
その後、最終章で「重要なのは、新しいメディアがもたらす思考様式の変容のさなかで、施行内容の充実を図っていく知恵が」とまとめています。
そう、知識量で優劣を争うのは20歳代の行為、私の年齢では知恵の深さで勝負しないといけませんね。
そういえばある人から「前はすぐに検索して物事を調べていたり思い出したりしていたが、最近は懸命に思い出すことを心がけている。なんだか脳が衰えたような気がして」という話しを聞きました。思い起こせば、私も辞書を引かずに検索を使って知ったり思い出したりすることが多いんです。 最近、いろんなことを「ど忘れ」することが多いのですが、本当にど忘れなのか怖くなることがあります。身体も頭も使わないとどんどん退化していきますね。
グーグル脳にならないよう、気をつけようっと。
| 固定リンク

コメント