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2006.02.15

“国家の品格”と今朝の風景

通勤時にはなるべく新聞や本を読むようにしています。
本は併読となってしまいますが、最近読んでいるのは藤原正彦さんの「国家の品格
論理的思考や合理第一主義に一石を投じる内容を楽しく読ませてもらっています。
今は半分を超えて、第五章「『武士道精神』の復活を」のくだりに入っています。

この部分を読み始めたとき、電車は上野駅に到着したところだったのですが、中学生の修学旅行(?)団体が乗ってきました。有る程度統率されているらしく、集団で歌ったり騒いだりすることはありませんでした。ただ、二つだけ気になったことがありました。
1)足元が不安定 
電車の揺れに自分の足で踏ん張れていない生徒がほとんどでした。通勤電車です。かなり混雑していますが、よろよろとした生徒の不安定さは日常風景とは異質でした。
2)謝ることができない
よろめいた生徒はガンガン人の足を踏む結果になります。当然痛い。けれど彼ら彼女達は人に謝ることが出来ないのです。席に座っていた私は二度目に踏まれたとき、生徒の肩をたたき「足、踏まないでくれるかな?」とやさしく注意しました。彼はコクリとうなずくだけでその後もほぼ無反応でした。自分が悪いことをしたら謝るという、最低限の行いが出来ない生徒が、しかも日本の未来を担う中学生に多発していることにあらためて驚きを感じています。
藤原さんは「武士道精神」には仏教、儒教、禅の考え、日本土着の考え、神道などを融合し日本化して昇華させたもの、という解釈をつけています。元になった考えは新渡戸稲造さんの「武士道」。そして今、日本には武士道精神が廃れてきているとも書いています。
今朝の風景を見て、全く同感と思わず心でうなずいてしまいました。

~○~○~○~○~

TFMの朝の番組「6 Sence」で、今朝は養老孟司さんの著書「バカの壁」などの聞き書きの編集担当者の方が出演していました。先日、これとは別に西村克彦さんの著書「わかったつもり」も読みましたが、両書に共通して言えることは、自分自身の「バカの壁」や「わかったつもりになっていること」の存在感を理解することの大切さ、でした。今朝の中学生を見て、あらためて思いました。
養老さんの新作「超バカの壁」はもう42万部も出ているそうです(!)

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コメント

この前、中学生達の会話を聞くともなしに聞いていたら「あいつ殺したろう」などという怖ろしいことをこともなげに普通の会話の中で言っていたのでおどろきました。

ちなみにわたしの子供時代は「あいつ殴ったろう」です。

「今時の子供は」といいたくなかったけど、いいたくなっています。

投稿: ひげのり | 2006.02.15 18:34

ひげのりさん
コメント感謝。
でしょ?でしょ?
未成年、というカテゴリーで彼らを法的に罰せない世の中は間もなく終わるかも、と思わせる瞬間が日常にありますよね。

「恥」を忘れた国の末路かもしれませんが、今生きている私たちは何か出来ないでしょうか。。。

投稿: tomizo | 2006.02.16 00:18

中学生に限らず、いい年をした大人でも、きちんと挨拶ができない人が多いですね。

私は、小さな子供がいるので、育児関係の掲示板をのぞくことも多いのですが、
親となったにも関わらず、近所の人に挨拶をすることにためらう人が多く、驚いています。
つまり「同じ環境で、共感できる人なら付き合えるけど、それ以外の人と付き合う術を知らない」、
はっきり言ってしまえば、
「タメ口で付き合える相手でなければ、どうやって付き合っていけばいいかわからないから付き合わない」ということでしょうか。

私は家の近くで会う人には、必ず挨拶をするようにしていますが、不審そうな顔をされることも多いです。
そういうことで、気持ちが萎えちゃう人も多いのかな。

たとえ嫌な顔をされても、
挨拶、声かけを続けていきたいと思います。
小さな小さなことですが、そういうことで、少しでも身近な犯罪を防げればいいと思います。

投稿: あやねーねー | 2006.02.16 10:00

あやねーねー、コメントありがとう。
そうですね。挨拶って本当に基本だと思う。
家の駅は山手線でもマイナーな駅で、大きな駅に挟まれている関係で降りる人があまり居ないので、車両の真ん中くらいに立っていると結構大変です。
「すみませーん。降りまーす」と声をかけて、自分の立っている位置を変えてくれる人は半分くらいかな。
たまに挨拶もしないでかき分けて降りる若者を見ていると、寂しくなります。

私はなるべく大きな声で挨拶をするようにしています。小さな事だけどこれからも続けてみますね。

投稿: tomizo | 2006.02.16 22:35

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