映画 "Lost in Translation"を鑑賞して
素敵な映画を紹介してもらった。
タイトルを日本語訳してみると「翻訳による失われたモノ」となるが、そういう訳では無い、もっと人間としての根源的なものを感じた。
「起きているかい?」と声をかけたビル・マーレイの行動から始まる一連の“ベットシーン”はこの映画の一番のポイントだったと思う。不器用に想いを通わせる二人のしぐさがタイトルのLost in Translationの本当の意味なのかもしれない、と感じた。
別れのシーンはまた印象的だった。想いを伝えることのいじらしさ。せつなさ、もどかしさを感じる名シーンだったと思う。ここの好き嫌いでこの映画の価値判断があるのかもしれないと思います。
その情景を演出していたのは、撮影された映像の美しさと音楽の巧みさだったと思います。光、色、空間感覚。「素敵だ」と感じる演出でした。
DVDには、映画の舞台となった東京の各地の地図が一覧表で確認することができます。私が興味を持った舞台は2箇所。宿泊先となったパーク・ハイアット東京と、バルーンの中に花火の映像を入れたクラブのシーン。本当に綺麗な映像でした。
人に想いを伝えることは本当に大変。だからこそ伝えられたと感じられたときの嬉しさはこの上ない。
このDVDを紹介してくれた友に心から感謝。
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