四羽の銀のペリカンたち
ペリカンの限定万年筆、世界の史跡シリーズ第二弾として発売された「コンコルド」を、丸善のデッドストックで見つけ、先日購入してきました。
(コンコルドについてはこちらとこちらに詳しく紹介されています)
蒼いマーブル模様とでも例えたらよいのでしょうか。ものすごく綺麗なペン軸に一目惚れです。サイズはM600と同じ。ペン先はM字がついていました。
・・・でも、残念ながらこのペン先はあまり書き味はよくありませんでした。。。
購入後しばらく使っていたのですが、どうも書くたびにストレスがたまります。
悩んだ挙げ句、フルハルターの森山さんにご相談させていただき、ペン先を調整していただきました。
数週間後に戻ってきたコンコルドは別物となっていました!さすがです。今やコンコルドは私が一番使う万年筆になっています。
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と、ここで気が付きました。
うちには銀のペリカンが4羽もいる、ということを。
銀のペリカン、とは トリムの部分(クリップやリングなど)が通常のゴールドではなく、ロジウムコーティングされたシルバーになっている万年筆のことを言っています。
気が付いたらうちには4本のシルバートリムのペリカンが揃っていました。
左から、M205デモンストレーター、スーベレーンM405、コンコルド(M605)、スーベレーンM805です。
どれも必要に応じて買い足したペリカンですが、通常販売のキリ番のペリカンは買わず、不思議と「×05」シリーズばかり集めてしまっていたようです。
クリップにあるペリカンの意匠がとてもキュートです。素敵なデザインですよね。
この四羽のペリカンのペン先はそれぞれ特徴的です。
M205は購入時に廃盤となっているM250トラディショナルのペン先に交換してもらっています。おかげで細字でも柔らかいペン先で、使い勝手の好い万年筆となっています。
EF字のペン先に、インクはペリカンのグリーンを入れて、校正の仕事をするときなどに使っています。
M405は最初の万年筆。森山さんにBをM字程度に研ぎ直してもらったカスタム品。いまからそんなに昔の話でもないのですが、筆圧の高かった当時に作っていただいたものなので、今使うと書き癖が微妙に違いとまどうこともあります。でも、未だに仕事で不安にならずに使える頼れる万年筆です。
M605となるコンコルドは先ほどお話したとおり、これまた森山さんに研ぎ直していただいたカスタムペン先を持つ万年筆。万年筆という道具がここまで書きやすい筆記具なんだということを感じさせてくれる、素晴らしい万年筆です。見た目に実力が伴いました。
これで書いていると、まったくストレスを感じません。
M805はダークブルーの軸を使っています。
実はこの軸の柄は人気がなかったのか、登場してから数年で廃盤となってしまったそうです。私は青系統の色味が好きなので、青稿とは違った印象のダークブルーの軸を持つ805は好きです♪太くて重めの軸に字幅はFを合わせています。特に調整はしていないので、あまり書き味がスムースでは無いのが気になるところですが、細字だと致し方ないかもしれませんね。
四羽それぞれ特長のある万年筆たちです。ペリカンのクオリティの安定度とあわせて、使える道具がそばにあると、笑顔で仕事ができますね。
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