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2008.07.06

19セイコー 懐中時計

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セイコーが作った傑作鉄道時計「19セイコー」を購入しました。

2個目の懐中時計です。しかも今回もバースデーポケットウォッチ。

機械式時計の修理で有名な時計師 本間さん(ホンマウォッチラボラトリー代表)のところに直接伺い、購入してきたものです。(こちらが地図。地図は人柄を表す、といいますが、こんな緻密な地図を書かれる本間さんにはお会いする前から信頼度が上がっていました。)
本間さんとは事前にメールをやりとりしていて、自分が希望する年代の「19セイコー」をお知らせしておきました。
そして地図を頼りに伺ったところ、本間さんはすでに一番状態の良い機械をオーバーホール中でした。「この機械に気に入ったフェイス&ケースをあわせましょう。事前に綺麗なのを10個ほどえらんでおいたから、この中から好みのを選んでくださいね」と、手早い。今日伺って今日持ち帰ることができるとは思わなかったので、わたわたと見比べます。

わたしの生まれ年、昭和42年は19セイコーにとっては分岐点の年だったようで、針がブルースチールとブラックスチールのものと、混在している時期でした。ひとつ、ブラックスチールのものでとても綺麗な文字盤&ケースのものがあったのですが、素敵な輝きのブルースチールのものから一台を選びました。

鉄道時計は仕事で使われてきた時計だけに、スレやアタリなどがどうしてもあります。まあ、それがかえって「景色」となっていると感じますね。新品には無い風格、とでも言いましょうか。ハック機構とは違うそうですが、竜頭を上げておくと0秒のところでスモールセコンドは止まるようになっていて、朝の駅舎でのミーティングでは駅長や助役、車掌などが集まり、時報に合わせてみなで同じ時を刻むようにしていたそうです。

その他にもいろいろな話し本間さんからは伺えました。その中で、「今の技術でコレを作ったら、一台50万円ではきかないでしょうね」というお話がありました。
カメラ、万年筆、時計・・失われた技術の再生にはとてつもない時間とお金がかかることになりますね。レンズ職人の高橋さん、万年筆マイスターの森下さん、藤井さん、ペンドクターの川口さんなど、いろいろな職人の方々からお聞きした同じ言葉を、本間さんという時計師の方からも聞くことになりました。
アンティークなもの、クラシックなものは、そのメンテナンスも大切ですよね。
この道具の性能を最大限に引き出せる職人の方々の技術があるからこそ、私のような利用者は安心して使うことができるわけですね。感謝です。

素敵なセーム革の懐中時計ケースと組紐をおまけにつけてくださいました。大切に使わせていただきます。

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コメント

はじめまして。

コストから妥協が見え隠れする現行懐中時計が好きになれず悩んでいた時、このページを拝見し、衝撃をうけました。


42年は明治100年にあたり裏の歴史もイイですね。

『失われた技術』『今なら50万はするであろう品質』

シビレてしまいました!
そのような品なら30年40年と永く使えますね。
(本当は新品で妥協ない本物が欲しいのですが、購入後に再メッキとかできればキレイになるかと考えました)

青針にスモールセコンドがまたなんともイイですね。

アンティークは買った所で後々、大きく違ってくるもので不安もありました。
日記を見るに、懐中時計に大変お詳しい方とお見受けします。
そのような方が満足される所なら安心ですね!

42年モノですか・・・さっそく明日(11/26)午前中に、ホンマウオッチに行ってきます。

貴重なキッカケをありがとうございます!

投稿: 匠 | 2008.11.25 18:24

>匠さま

コメントをいただきありがとうございました。
なかなかブログに書き込むことができず、御礼が遅れてしまいました。失礼いたしました。

19セイコーは使っていて、本当に丈夫なポケットウォッチだと感じています。
ジーンズで外出するときに、右前ポケットに無造作に放り込んでいますが、やや大きめの「コチコチ」という針の進む音なども安心感・安定感があり、所有して良かったと感じております。

いま、私は2台のポケットウォッチをメインで使っております。あとのものは処分してしまいました。
いろいろ勉強させていただきましたが、見栄よりも、本当に使うときにどういうものが欲しいか、が残す/残さないの決め手となりました。

たのしいポケットウォッチライフをおおくりください!

投稿: tomizo | 2008.12.04 10:21

はじめまして
私もホンマサンの処で昭和42年の時計を求めました。
昭和42年は私にとって思い出深い年で、初めて北海道に行った年です。この時計を見ているとその頃のことが思い出されます。青い時計の針を見ていると、この時計はその時に乗った夜行列車の運転席に在ったのではないかと想像して楽しくなります。もう4年位立ちますが毎日正確に動いていますが、そろそろ分解掃除に出そうかとも考えています。

投稿: 鈴木 雄一 | 2011.01.29 19:51

>鈴木 雄一様
はじめまして。コメントをいただきありがとうございます!

私が初めて北海道に行ったのはバイク旅で平成6年のことでした。帰りに函館から上野まで「モトトレイン」というものを使った旅で、今となっては懐かしい思い出です。

昭和42年当時の北海道はいまよりも交通事情がよくなかったのでは、と推察いたしますが、素敵な思い出をお聞かせいただきありがとうございました。

見つめているだけで幸せになれる時計というものは、いつまでも使い続けたいですね。
わたしもそろそろメンテナンスを考えるようにします。

投稿: tomizo | 2011.01.31 12:13

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