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2009.05.05

山田かまち 水彩デッサン美術館 〜十七歳のレクイエム〜

高崎駅からタクシーに乗って約10分。その彼の母校、高崎高校の近くにその美術館はありました。

山田かまち 水彩デッサン美術館

正直に告白すると、わたしはこの年になるまで山田かまちさんという人の事をほとんど知らずに過ごしてきました。
ただ、17歳の時にエレキギターの練習中に感電が原因で亡くなった、ということはおぼろげながら知っていました。

この美術館は一緒に高崎まで来たデザイナーの友人が是非に、と希望していたため、帰京する前に立ち寄ったというわけです。

彼は「20歳の時に3歳の山田かまちが書いた絵を見て、デザインをやめようとおもった」と言っていましたがが、たしかにこの美術館に来て彼が残したものを見てみると、山田かまちさんという人はある種の天才だとわかりました。

3歳の時に描いた鯉のぼりの絵、幼稚園の時のお母さんの絵と作文、そして9歳の時に描かれた約30枚の「どうぶつの絵」など。圧倒的なデッサン力と個性的な色彩感覚の持ち主のようです。鳥と青色が好き、というところは、妙に共感してしまいました。
高崎高校に現役合格できず浪人したときの自画像や、初恋の人に送ったラブレターの文面、その彼女のデッサン画、そして、印象的な数々の詩。

悩み、恐怖、孤独、焦り、憧れ、未来のことetc...
いろいろな感情が彼を揺り動かしていたんでしょうね。

あまりにも早すぎる天才の死。死んでしまったことで昇華する想いと足跡。

この日は午前中にもう一人の天才、北大路魯山人の作品を見てきていて、天才の考え方に触れる一日でした。
二人の天才の足跡に触れて、私は自らを「小人」と卑下してしまわないかと心配していたのですが、案外私はずうずうしいらしく、人は人、私は私。私は誰も私のようにはなれない、と平然としていられました(笑)
すばらしい作品に接することが出来て、引き出しの中にいろいろなものを増やす事ができたのは良かったな、と素直に喜ぶことにしています。

自分の知らない世界に触れるのは、楽しいものですね。

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コメント

始めましてお絵かきチャンピオン小林孝至と言います。かまちの影響で絵を始めました
よかっつたらホームページのぞいて見てください「小林孝至」でも検索できますhttp://www.takayuki-oekakichamp.com/

投稿: お絵かきチャンピオン | 2010.07.11 11:03

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