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2010.03.28

新書「自転車三昧」を購入

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転勤する友人の壮行会が有った土曜日、待ち合わせの駅に早く到着してしまった私が時間つぶしに入った街の本屋さんで見つけた新書がこれ。

NHK出版 生活人新書 「自転車三昧」

筆者はあの、高千穂 遥さん。
そう、「クラッシャー・ジョウ」や「ダーティ・ペア」シリーズの作者、SF作家の高千穂 遙さんです。中高時代、全巻を何度も読みましたっけ!

あとがきの筆者紹介によると、高千穂さんが自転車関連の書籍を出したのはこれが3冊目とのこと。50歳の時に自転車生活をはじめた高千穂さんが、その楽しい毎日を書いた「自転車で痩せた人」、漫画家、一本木蛮さんに自転車に乗る楽しさを教えている共著「じてんしゃ日記」に次ぐ第三弾。

前書きも良かったのですが、素敵なのが第1章「ママチャリ生活」。

いやぁ。ロードバイクメインの高千穂さんの、普段の生活自転車は「ママチャリ」なんだそうです。日本の道路事情や自転車環境を考慮してのお話が説得力あって、うんうんとうなずいてしまいました。その後、「ポタリング生活」「ロードバイク生活」などの章に続きます。

この本と、やはり先日読んだパパイヤ鈴木さんの「デブでした」には、共通項がありました。それは、「思想」と「目的」との違い。「目的」とは、達成してしまえばそこで終わり。次の目標を持っていないと燃え尽きてしまったり、すぐさまそれまでの環境に戻ってしまうことだ、と。一方「思想」は「生活」「人生」と同じ意味合いで語られており、いつまでも終わりがない状態。好きで、良いと感じている状態を表している、と。
うーん。深い。

お二人が共通でお話されていた状態は「楽しむこと」「楽しいこと」
素敵な境地だと感じました。

そして。。この本の素晴らしさは、日本の自転車がおかれている環境がわかりやすく紹介されていること。

道路交通法、地方行政などの不備、自転車の乗る際の被害者・加害者としての自分など、生活者の視点から書かれていることが斬新でした。

たしかに私自身、中途半端にママチャリで公道を走っているといろいろな怖さや危なさ、いい加減さを感じました。

でも実際、自分が自転車に乗ることが好きになって、実際に使ってみて初めて感じたことが今回沢山あります。バイクや車で国内あちこちをツーリングや車中泊旅などをしていた私ですが、自転車には確かに「邪魔者」という印象で対応していたのは嘘偽りない感情でした。自転車用に整備された道路左端をバイクで走っていたりなど、その例ですね。

逆に、自転車に乗っている人も「交通ルール」を守っていないシーンに良く遭遇します。
横断歩道を自転車に乗ったまま渡っていたり、道路右側を走行する、無灯火で突っ走ってくる、傘をさして、ヘッドフォンかけたまま、ケータイかけながら、酔っぱらって、などの状態で自転車を漕いでいる人たちなどなど。。

高千穂さんのこの本は、そのあたりの事を、実例をまじえてわかりやすい言葉で紹介してくれています。いろいろ考えさせられました。

楽しむために乗る自転車。そのためには、いろいろな事に対しての意識が必要なのですね。まじめに考える良いきっかけの本でした。

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