文化・芸術

2013.06.02

牧野邦夫展(最終日)に行ってきました

Dsc02632

素晴らしい展示でした。

約120点の作品は「写実の神髄」という副題の通り精緻な描写で息を飲むものばかりでした。

レンブラントへの憧れを将来持ち続けた作者が「30年遅れている自分が90歳になったときにレンブラントを超える」との思いから描き始め五重の塔の第二層の途中までとなった「未完成の塔」からスタートする一階の展示。

代表作「ビー玉の自画像」は思いの外小さな作品(33.5cm×24.5cm)でしたが、こちらも透き通るような立体感ある水色のビー玉と印象的な左手、そして牧野氏の意思ある瞳の輝きが印象的な作品でした。

二階にあがる階段の途中には「未完成の塔」のキャンバス裏に書かれた日記のような文章の解説があり、牧野氏の緻密な筆跡を確認できました。

二階には大作揃い。「海と戦さ」や「インパール」「セロ弾きのゴーシュ」「近衛師団司令部跡」「ジュリアーノ吉助の話」など、圧倒的な迫力で迫ってきます。写実の迫力。いっぽう「ガスコンロと静物」や「イアリング」など、ホッとする画もあり、ドキドキさせられます。

1940年代のデッサンや渡欧している時の手紙なども残っていて、彼の几帳面な文字と筆遣いを見ることもできました。

今日が最終日。もう少しゆっくり見たかったけれど、生の作品を目の前で見ることが出来て良かったです。

お土産はクリアファイルと「雑草と小鳥」「イアリング」の絵はがき。
画集までは懐具合が寒くて買えなかった(笑)

以下、練馬区公式HPにあった解説から引用させていただきます。

牧野邦夫ー写実の精髄ー展

牧野邦夫(1925~86年)は、大正末に東京に生まれ、1948年に東京美術学校油画科を卒業しますが、戦後の激動期に次々に起こった美術界の新たな潮 流に流されることなく、まして団体に属して名利を求めることなどからは遠く身を置いて、ひたすら自己の信ずる絵画世界を追求し続けた画家です。
高 度な油彩の技術で、胸中に沸き起こる先鋭で濃密なイメージを描き続けた牧野の生涯は、描くという行為の根底に時代を超えて横たわる写実の問題と格闘する 日々でした。レンブラントへの憧れを生涯持ち続けた牧野の視野には、一方で伊藤若冲や葛飾北斎、河鍋暁斎といった画人たちの系譜に連なるような、描くこと への強い執着が感じられます。また、北方ルネサンス的なリアリズムと日本の土俗性との葛藤という点では、岸田劉生の後継とも見られるでしょう。
生前に数年間隔で個展を開くだけだった牧野の知名度は決して高いものではありませんでしたが、それは牧野が名声を求めることよりも、自分が納得できる作品を遺すことに全力を傾注した結果でしょう。
本展は、1986年61歳で逝去した牧野の30余年にわたる画業から生み出された珠玉の作品約120点を紹介するものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.05.07

「生誕100年 岡本太郎展」に行ってきた

Img_0366

明日が最終日の「生誕100年 岡本太郎展」に行ってきました。

以前、恵比寿の東京都写真美術館で岡本太郎さんの写真展「岡本太郎の視線」を観に行ったことがあり、彼の印象が変わったことがあります。
そして今回の展示会もまた、彼のデッサン力の高さを感じさせてもらえることができ、行って良かったと思います。

何故立体物であそこまで異形の造型を突き進んだのか。それは「岡本太郎の視線」でも展示されていた、1960年代の日本探訪と、縄文土器への再認識が影響していたんですね。なるほどなるほど。
縄文土器を写したプリントは、「鬼」と言われた写真家の土門拳さんを彷彿とさせる、力強く迫力満点の作品でした。うん、また上野の国立博物館に土器や土偶などを観に行きたくなっちゃいました。

さてさて、お土産をたくさん買ってきましたよ〜

Imgp2438

太陽の塔のTシャツ(笑)とクリアファイル、そして、太陽の塔茶碗(笑)(笑)
(会場での販売グッズ一覧はこちらから)

■Tシャツ

Imgp2444

「太陽の塔」の背面にある「太陽」をTシャツのバッグプリントにしている、このデザインが気に入りました。首筋のタグには「TARO」のロゴ入り!
たた、当然表面は「太陽の塔」の正面の顔が。。。上手く着こなさないと、ただのうかれた人になってしまうので、要注意ファッションアイテムです。

■茶碗

Imgp2440

はい。お茶碗です。
茶碗の底には金を使った贅沢な作りで「太陽の塔」の最上部の顔のようなアンテナのような造型部分を再現しています。ちなみに糸底の内側には「太陽の塔」の正面の顔(笑)
側面はこのようなデザインになっています。

Imgp2441

赤い稲妻模様が走りますが、ウルトラマンにも見えます。。。

■岡本太郎アートピースコレクション
長蛇の列でした。それもそのはず。一日3,000個限定。カプセル玩具販売機(がちゃがちゃ、がちゃぽんとも言われてます)で購入可能。1回400円。一人一度に2回まで利用可能。その後はまた列に並び直すルール。

カプセルはこんな感じでした。

Imgp2442

Imgp2443

あの海洋堂が作っているフィギュアらしいです。
中に入っているアイテムは全部で8酒類。これをコンプリートしようと、何度も並んでいる人がたくさんいました。

Imgp2449

うーん。いかにも岡本太郎さんらしい、特徴的なものですね。

私が挑戦した2個のカプセルに入っていたのはこちらでした。

Imgp2448

・・・ここだけフラッシュ焚いちゃいましたが、表情がわかりにくかったのでこれはこれでいいかと。
青い手は「手ー青」という作品。1981年製 FRP素材のものがオリジナル。プロローグエリアにあったものですね。

次のような解説がありました。

相模原の商店街に設置されたモニュメント<叫ぶ-赤い手><呼ぶ-青い手>の原型。“見る”眼と“作る”手とが一体化し、赤と青という「対極」の色がつけられたこの一対の作品は、太郎の分身、あるいは拡張された身体のようにも見える。(川崎市岡本太郎美術館 所蔵)

なるほど。赤の手も確かにほしかったかも(って、これが列に並ぶモチベーションなんですね)。

で、もう一つは「坐ることを拒否する椅子」です。こちらの解説は以下の通り。

ゆったりと落ち着く椅子よりも、人間と対決するような椅子のほうがいい、と太郎は考えた。ゴツゴツした抵抗感、ぎょろりとにらむ眼。その眼は、安楽に流れることを拒否し、つかの間の休息の後の新たな行動を、座る人に促すかのようだ。(川崎市岡本太郎美術館 所蔵)

この黄色い椅子に会場で腰掛けてみました。オリジナルは1963年制作の陶器製。黄色が一番坐りやすそうでした(笑)

■三角くじ
くじではないのですが、エピローグを抜けると、出口のところに手を入れる穴が開いている壁面が数カ所ありました。中には三角くじの形をした紙に、岡本太郎さんの言葉を封印した「太郎のことば」というスーベニアでした。

Imgp2450

で、私が引き当てた言葉がこちら。

Imgp2451

うーん。含蓄に富みすぎです。
実はあやまって、もう一枚取ってしまっていたのですが、そちらにはこのように書いてありました。

何でもいい。
見物人ではなく、
とにかく
自分でやってみよう。
動いてみよう。

・・・これはこれで意味深い。
岡本太郎さん、哲学者ですね。

行ってみて良かった展示でした。GW残り少ないですが、いただいたエネルギーを有効活用したいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.10.31

日本文化研究会 日本酒「無風(むかで)」と「ひやおろし」

Dsc_2675

実家近くにある酒屋さんで購入。
本当は「神亀」の発泡酒が欲しかったのですが、残念ながら取引を止めてしまった、とのことで、店主の方のオススメがこの二本でした。

Dsc_2678

無風(むかで)は岐阜県の玉泉堂酒造というところが創っている日本酒のようです。
(商品紹介HPはこちら
「まずは美味しいから、ぜひ飲んでみてよ」とは店主の方。

ジャケ買いの日本酒ですが(笑)、楽しみな雰囲気があります。
百足の旗指物って、確か武田でしたっけ??


Dsc_2680

もう一本は元坂酒造さんのひやおろし。
和紙の梱包を解くと、4号瓶が出てきます。ホームページの案内では、五百石と山田錦を
使っているそうです。常温からぬる燗がオススメとか。

これから仕事の書類を数点書き留めてから、ブルーチーズと一緒に2本ともいただこうと思っています!

頑張って仕事しよ。。。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.10.09

日本文化研究会 その3 国立能楽堂 2010年9月 普及講演

P1050997

秋の三連休初日。雨。 千駄ヶ谷で待ち合わせをして、国立能楽堂へ行ってきました。

今日は「普及講演」という能 初心者向けのプログラム。初めての能楽体験にはぴったりの演目でした。

5349_1

狂言と能を一挙に見られます。

今日は演目前に「解説」の時間があり、詩人の方が二つの演目について概略を紹介してくれます。 あらすじを事前に教えてくれるのですが、これが本当にわかりやすい。助かりました。 さらに、国立能楽堂には、各席に字幕用モニターがついていて、わかりにくに能の節回しや、「今、こんな情景の話です」という解説サービスを無料で提供してくれます。英語字幕もありました。

P1050995

狂言は「因幡堂」
大酒飲みの奥さんが実家に行っている時に三行半をおくりつけ、妻請いのために因幡堂の薬師如来に願掛けに行っていることを聞きつけた元妻が仕掛けた偽の御託宣。はたして旦那の運命は・・・
「シテ」(主役)と「アド」(脇役)の二人だけが出てくる笑劇でしたが、本当に滑稽で楽しい狂言でした。

能は「項羽」
司馬遼太郎の小説「項羽と劉邦」のあの項羽です。
「四面楚歌」「虞美人草」など、漢文の時間を思い出します。 「前シテ」の老人(幽霊)も迫力ありましたが、「後シテ」の項羽の迫力はもの凄く、鉾を使った舞は本当に綺麗であると同時にそら恐ろしさがにじみ出ていました。

P1050994

13時にはじまり、15時半には終了。能は健康的な観劇でした。(この位置はじつは間違えて座ってしまった場所。開演直前にこの席の人が来てわかりました(゚ー゚;

休憩時間には中庭に。清々しい場所でもありました。

P1050996

12月の能楽堂では狂言で野村萬斎さんが出られます。うーん、見てみたい。
競争率高そうですが、応募してみようかな。

日本文化の奥は深いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.09.26

日本文化研究会 その2 大相撲秋場所14日目

Imgp0986

会社の同僚で、今は親会社に逆出向しているMさんに誘われ、両国国技館へ大相撲を見にいってきました。 9月の秋場所。

親にプレゼントしたことがある大相撲の観戦。自ら見にいくのは初めてでした。
男二人で枡席は贅沢だったので、2階向こう正面の椅子席にしました。思いの外見やすい席で大満足!

今日の取り組みでは横綱白鵬関が琴欧洲関を下し、自身初の4連覇を果たして61連勝。大関魁皇は稀勢の里を破りカド番を脱出。豊ノ島関は中入り前最後の相撲で大相撲の末佐田の富士関を破り十両優勝と、見応えのある内容でした。

Imgp1002

幕内力士の土俵入り風景。やはり華もあり、迫力満点でした。

Imgp1040

臥牙丸 対 黒海の取り組み。 貴乃花審判部長が凛々しく、目を光らせていました。


Imgp1061

いまだに大人気の東前頭五枚目の高見盛関。懸賞は永谷園以下6本もついていました。残念ながらこの後、豊真将関に敗れてしまいました。。。

Imgp1096

魁皇 対 稀勢の里
懸賞は9本ついています。

Imgp1108

カド番脱出の魁皇と、負け越しが決まった稀勢の里。明暗が分かれる瞬間です。

Imgp1131

琴欧洲 と 白鵬 の取り組み。結びの一番。既に白鵬は優勝を決めていた段階ですが、懸賞は34本ついています!一巡では紹介しきれず、二巡目に。

Imgp1134

ずっと琴欧洲を応援している明治のブルガリアヨーグルト。清酒大関も目立っていました。

Imgp1139_2

Imgp1142_2

白鵬の立ち上がりは低く鋭く、あっという間に琴欧洲を押し切り電車道。でも、徳俵で琴欧洲が踏ん張って、土俵中央まで寄り戻し、逆に投げを打っていきます。さすが結びの一番。

Imgp1145

Imgp1147

最後は寄り切りで白鵬の勝利。琴欧洲が土俵の外に吹っ飛んでいきました。
懸賞の束をにこやかに鷲づかみの横綱。 大横綱になりましたね。

Imgp1030

Imgp1150

満員御礼となったこの日の取り組み。15時に国技館に入りましたが、あっという間の三時間でした。相撲は一瞬の勝負。飽きずに観戦できるスポーツですね。初体験の国技館、また来てみたいものです。

<おまけ>
途中、向こう正面がにわかに賑やかに。

Imgp1077

VIP用の枡席らしいのですが。。。あ、あの人は!

Imgp1077_01

最大望遠で手ぶれしていますが、このアングルからみてもわかる「シルベスタースタローン」!
国技館に観戦に来ていたのですね。探したらこんな記事もありました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010.09.25

日本文化研究会 その1 秀山祭九月大歌舞伎

Img_0016

会社の仲間と結成した「日本文化研究会」。
9月の連休中に新橋演舞場で開催されている「秀山祭九月大歌舞伎」 夜の部を数名で観劇してきました。

Shinbashi201009b

※こちらの情報は歌舞伎公式ウェブサイト「歌舞伎美人」から

Img_0012

この日は敬老の日だったこともあり、大人の親子連れが多かったように感じました。

夜の部の演目は、

一、猩々
二、俊寛
三、鐘ヶ岬
   うかれ坊主
四、引窓

となっています。

歌舞伎に詳しい友人(日本文化研究会・部長)によると、今回の配役は「渋いよ〜」ということでした。一度だけ、歌舞伎座で松本幸四郎さんメインの歌舞伎を見たことがある(これも部長に連れて行ってもらった)私ですが、歌舞伎はまだ初心者。はてさて開演を迎えると。。。

確かに渋かった。。。

「俊寛」「引窓」はかなり見応えありました。

※オリジナルではいろいろ書いたのですが、相当量の間違いがありまして、ここは割愛させていただきます 部長、失礼しました m(. .)m

----------------

初回と違った感触として、歌舞伎の衣装や舞台での配色の妙を感じることが多かったな、と思ったことです。
特に着物。ビビッドなグリーンやオレンジ、イエローを使ったメリハリのある、それでいて下品では無い色合わせの妙に感じてしまいました。
今回は若い人もいたのでお財布に優しい3階席でしたが、やはり歌舞伎は1階席花道近くで観たいものです。

また機会をつくって行ってみたいですね。

Img_0013

Img_0015

| | コメント (0) | トラックバック (0)